Number Girlのライブに行ってきた。
アジカン好きとしては当然通る道だろう。「NGS」でナンバガのことを知り、YouTubeで聞いてみる。聞いたのは｢透明少女｣。第一印象はよくわからんであった。ほとんど聞き取れない向井のボーカルに轟音の楽器隊。しかし、大好きなアジカンがナンバガの流れを継いでいるという。ならば聞くしかないとナンバガについて調べた。彼らはアルバムよりライブの方が勢いがあっていいらしい。実際彼らはライブCDを多く出している。その中から彼らの解散ライブを音源化した｢サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態｣を聞いた。かっこよかった。「福岡市博多区から、参りましたNumber Girlです。ドラムス アヒトイナザワ」この定番のMCから始まるomoide in my head。ああ、確かにこのバンドはやばい。意味がわからなかったはずのナンバガにどハマりしていた。
しかしナンバガが解散したのは2002年。ライブバンドである彼らの生ライブを見れる機会はないと諦めていた。しかし、2019/2/15彼らは再結成した。この日のことはよく覚えている。センター試験がおわり、大学の二次試験まで残りわずかだった時期。僕は午前放課の学校から自転車で塾の自習室に向かった。そして自習室でお弁当を食べながらTwitterを見たら、彼らが復活していた。その日はずっとナンバガを聴きながら勉強したが、あまり集中できなかったのを覚えている。彼らの復活後初ライブはRISING SUN ROCK FESTIVALだった。即チケットを取ろうと思った。しかし当時の僕は受験を直前に控えていた。私立は受けずに国立1本だったので、不合格なら浪人だ。そんな先の見えない状況では、チケットがあっても行けないかもしれないと思い、なくなくチケットを取ることを諦めた。そして受験が終わり、無事大学生になることができた。
2019/3/8 ナンバガがツアー｢Number Girl｣を行うことを発表した。今度は躊躇することなくチケットを応募した。春から仙台に行くことが決まっていたので、1番会場が近い東京のチケットに応募する。そして、落選した。予想はできていた、伝説的ロックバンドが復活するのだ。しかも東京なんて人が1番集まるところでチケットがとれるなんて奇跡に近い。それでも落胆は隠しきれなかった。そして2019/8/18 ナンバガがツアー｢逆噴射バンド｣を行うことを発表、しかも今回は仙台にくるという。応募した。また当たらないだろうと、当たらなくても仕方ないと思って応募した。そして当落発表の日、当選メールが届いた。当時月末で金欠だったが、すぐ入金した。当選してしまった。整理番号はかなり後ろの方だったが、当選した。あまり現実感がなかった。
そして2020/2/22ライブ当日がやってきた。やはりというか、なんというか年齢層は高めで1人か2人の少人数で来ている人が多かった。僕はライブに行って｢みんな仲間！今日はありがとう！楽しかった！｣みたいなことを言う奴を一切信用していないので、居心地がいい。せっかく好きなバンドを生で見れるんだから、騒いでないで目に焼き付ければいいのにと思う。
物販に並ぶ。月末で金欠なので、買うものは最初から決めていた。逆噴射バンドツアーのTシャツと手ぬぐいだ。購入後、人気のないところで買ったTシャツを着る。会場まで時間があったので遅めの昼食を食べようとラーメン屋に向かった。ライブ会場の仙台pitから歩いてすぐの田中そば店にお邪魔した。イヤホンでナンバガの曲をガンガンにかけて食べた。
そして開場15分ほど前から並びはじめた。仙台pitはオールスタンディングでキャパが1400ちょいのライブハウスだ。整理番号が1260なのであまり期待はしていなかったが、思っていたよりも良い場所をとることができた。そして6時の開演を待つ。ライブハウス内は通信が悪くスマホもいじれないので、気を紛らわすものが何も無かった。ヤバいばりやばい。急に現実感がきた。あと数十分でナンバガが生で見れる。
そして開演した。
正直興奮しすぎて、セトリなんてほぼ覚えていない。向井のシャウト、ひさ子の轟音ギター、アヒトのフィル、なかけんの粒の太いベース。Number Girlは実在した。向井はライブ中もちびりちびり酒を飲み、後半になるに連れテンションがあがっていった。アンコールでは向井の｢おかわり｣の掛け声で2度目の透明少女が始まった。二度目ということもあり、会場は熱気に包まれた。その熱気に当てられて滅多にライブなどでも手を挙げたりしない僕だが、ノリノリで手を挙げていた。
アンコールの後向井は｢手洗って、うがいして、今日ははよ寝ろ｣と言ってステージを後にした。
ライブ後の興奮がまだ抜けていない。興奮が冷めた頃にナンバガの記事をかけたらと思う。
それでは。
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