ヘルニア[BLOOM]感想

音楽

世界の果てからあいうぉんちゅー!

ヘルニアさんは4年ほど前からボカロ曲を投稿し、1stフルアルバム「BLOOM」をリリース。その後曲を投稿していない。

このアルバムがなきゃとっくに僕は死んでやりましたよ。ヘルニアさんに生かされています。責任とってくれ。

ちなみに「BLOOM」はおそらくもう手に入らないと思う。今から聞く人はYouTubeとニコ動にほぼ全ての曲が投稿されてるからそっちで聞いてくれ。

収録曲は以下の13曲

  1. まともになりたかっただけなのに
  2. なんで生きてんだろうってすげえ思うんだ
  3. 自分さえ信じてやれずに
  4. 安心できるくらいの金がほしい
  5. 知るかそんなもん!
  6. 取り柄のないクズだって生きてていいだろが
  7. タレカキたいなら前をみな
  8. つかれた、やめたい、でも、まだ死なねえ
  9. 俺には出来ねえことばかり
  10. 花は咲かないままで
  11. ちゃんとした生き方ってどんなだろう
  12. 悲しい気持ちにはさせやしない
  13. 音楽が好きな人たちへ

タイトルを見てもらえばわかると思うんだけど、ヘルニアさんの曲は励ましてくれるような曲が多い。

歌詞も日常の不満をぶつけて、ああうんざりな日常だけどそれでも生きてやるみたいな感じ。

特別にゃなれないとある日突然気づいたのかい?
取り柄のないクズだって生きてていいだろが

作詞作曲:ヘルニア「取り柄のないクズだって生きてていいだろが」

こんな愚直な歌詞を疾走感のあるギターロックに乗せて、ボーカロイドが歌う。

僕みたいなひねくれものはストレートに「生きろよ」「がんばれ」みたいな歌を歌われても反吐が出る。けどなぜかヘルニアさんの曲は素直に聞ける。

大体世間様がいう応援ソングが薄っぺらすぎるんだよな。キラキラ輝いてる人たちが歌う応援ソングを聞いてると死にたくなってくる。

テレビに出て明らかに自分より成功してる人間に「がんばれ」なんて言われても1ミリも響かないし、下手な同情をされてるみたいで自分が情けなくなってくる。

まあ、そういったポジティブな曲をいい曲だなあと感動できる人間の方が生きやすいんだろうなあと思う。

閑話休題。

前述の通りヘルニアさんはアルバムを出して以降新曲を投稿していない。最後に投稿した曲が「音楽が好きな人たちへ」そしてアルバムの最後の曲もこれ。

ヘルニアさんはアルバム発売から1年後「今までありがとう。」とツイートして以降ツイートしていなかった。しかし今年の4月、コロナ禍の中で「音楽が好きな人たちへ」のリンクとともに「音楽の灯が潰えないで欲しい」とツイートしていた。その後またツイートは途絶えている。

「音楽が好きな人たちへ」は嫌なことがあったら音楽を真っ先に聞くような奴にはすごい刺さる曲だ。

恐らくだけどヘルニアさんが新曲を投稿することは無いんだろうなと思う。だから僕は勝手に「音楽が好きな人たちへ」がヘルニアさんからの最後のメッセージだと思ってる。「お前ら今が嫌でも辛くても音楽があるよ、死ぬなよ」みたいな。

本当に「音楽に救われた」とか言うの恥ずかしいし、すぐこの曲に救われたとかコメントするやつ薄っぺらいなと思ってるんだけど、このアルバムにマジで僕は救われた。

こんな歌詞をかくヘルニアさんはきっと生きづらさを感じているんだろうけど、ヘルニアさんには生きてて欲しいなと思う。新曲投稿しなくても、ツイートしなくてもいいから「BLOOM」があれば僕は大丈夫だから、頼むから生きていてくれと思ってる。

ネットの片隅からやけくそなりにあいらーぶゅー

まじでヘルニアさん愛してる。

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