CRYAMY 「月世界旅行記」仙台

音楽

cryamyを知ったのはベースメントタイムズを読んでいた時だった。当時の僕は拗らせに拗らせ、受験を目の前に控えてたこともあり今よりもさらにクソみてえな人間であった。そんな僕が心酔していたのが石左氏だ。痛快な文章でバンドを紹介し、時には貶す。角が立たないよう生きてきた僕には、彼の文章は刺激的なものだった。そんな彼が一押しのバンドとして紹介したcryamy。めちゃくちゃよかった。かっこよすぎた。すぐ通販でCDをかった。その時買ったCDに同梱されていたカワノの殴り書きのようなメッセージカードは、今でも大切に財布の中に入れている。

受験期というのは大なり小なり病むわけで、僕はそんな時音楽を大音量でかけることにしていた。受験期に聞いていた曲は今でも大好きだし、それは今後も変わることはないだろう。そんな大好きなバンドの中の一つがcryamyだ。

昨今のバンドはかっこいい。バンドがアイドル化しているような気配を感じる。あくまで一個人の意見だが、バンドはどうしようも無いど陰キャが輝く場であって欲しい。もっさい男たちが楽器を持った途端に豹変する。最高だ、くそかっけぇ。我々陰キャはモテたくてギターを持ったんじゃない、モテないからギターを持ったんだ。その点cryamyはいい。石左氏の言葉を借りるなら、バンドがなきゃ生きていけないような人達。ロックだ。僕のひねくれ魂がシンパシーを勝手に感じてる。

そしてライブ前日にチケットを発券すると整理番号が1桁だった。今回のライブはスリーマンだったので、cryamy以外の2バンドの予習をする予定だったが、整理番号でテンションがぶち上がった僕はひたすらcryamyを聞いていた。

ライブ当日、まず最初に時速36km次にwodがライブをした。時速はもともと数曲知っていたが、生で聴いた方がかっこよかった。MCも泥臭くて好みなかんじ。wodは初めて聞いた。ギターボーカルの兄ちゃんの柄シャツがかっこよすぎた、欲しい。曲自体はかっこよすぎて、僕にはあまり合わなかった。

そしてついにcryamyの出番がきた。ギタボのカワノが裸足だったので不審に思ったが、ライブが始まるとすぐに理由がわかった。カワノがバンバン飛んでくる。比喩とかではなく、カワノがステージからダイブしてきた。ぶっとんでる。僕はやはり、カワノや神聖かまってちゃんのの子、ナンバガの向井などの音楽がなかったらこいつら生きていけねえだろみたいな人が好きだ。泥臭い感じがいい。昨今のアイドル化がすすむ邦ロックをぶっ壊して欲しい。

閑話休題

ライブはとてもよかった。カワノは熱いMCをかましてたし、曲中はぴょんぴょん跳ねたり暴れ回っていた。コロナだなんだといった状況でもライブをしてくれたことに感謝だ。カワノのMCの「僕達にあなたがいたように、あなにはcryamyがいます。」が印象深かった。

あんだけコロナに負けないといっていたcryamyだが今現在ライブを自粛している。この騒ぎが収まり次第、また彼らを見に行きたい。

それでは。

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